グーグル(Google)

MFI(モバイルファーストインデックス)は段階的な導入開始になっているらしい、自社サイトがMFIに切り替わっているかどうかはアクセスログを調べるとわかる

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logview201712.jpgGoogleは検索のしくみをPC優先からスマホ優先に切り替えるためのMFI(モバイルファーストインデックス)を推進している。MFIは段階的に導入を開始することになっており、すでに数%のサイトはMFIに切り替わっているらしい。世界中の全サイトがMFIに切り替わるまでに2~3年かかるという見通しなので自社サイトがMFIに切り替わっているかどうかまだわからない。今のところ、MFIに切り替わっているかどうかを確認する方法はアクセスログを調べるのがいいということがわかった。MFIに切り替わったサイトは、GoogleのBOTといわれるクローラーがPC用よりモバイル用のほうが多くアクセスするからである。

アクセスログでPC用BOTとモバイル用BOTの比率を調べる

サイトのアクセスログでPC用BOTとモバイル用BOTの比率を調べてみるとMFIに切り替わっているかどうかがわかるという。これまではPC用BOTが8割でスマホ用BOTが2割くらいの比率だったが、MFIに切り替わると逆転しPC用BOT2割でモバイル用BOT8割になるそうである。
(出典は海外SEOブログ

PC 版 Googlebot

  • Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
  • Googlebot/2.1 (+http://www.google.com/bot.html) ※まれに使用される

スマートフォン版 Googlebot

  • Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/41.0.2272.96 Mobile Safari/537.36 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

早速、自社サイトのアクセスログを調べてみた。

ユーザエージェントを調べる

botaccesscheck.jpg

上記の図はさくらインターネットのアクセス解析の一部で、ユーザエージェントを表示しているところである。上位15位までだとよくわからないので、「View All User Agents」をクリックして一覧を調べる。全部で6870あるようだ。その中から、関連するBOTだけを抽出してみた。

▼PC用のBOT

18372 1.19%
Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

9946 0.64%
Googlebot-Image/1.0

27 0.00%
GoogleBot/2.1

20 0.00%
Googlebot/2.1 (+http://www.google.com/bot.html)

1 0.00%
Googlebot-Video/1.0

▼モバイル用のBOT

1076 0.07%
Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/41.0.2272.96 Mobile S

135 0.01%
Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; Google Page Speed Insights)

調べてみたところ、圧倒的にPC用のBOTのほうがモバイル用のBOTより多かった。PC用BOT約18000に対してモバイル用BOT約1100なので、ざっくりと9:1程度の比率である。

この状況だと当サイトはまだMFIに切り替わっていないということがいえる。

自サイトがMFIに切り替わっているかどうか気になる場合はアクセスログでBOTの比率を調べてみよう。