ワードプレス(WordPress)

PHPのバージョンを7.1にアップデートするとWordPressが動かなくなるエラー対策は「PHP Compatibility Checker」で原因を調査する

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phpcheck71.jpgさくらインターネットのPHPバージョンをやっと7.1にアップデートできた。昨年からアップデートをしたかったがなかなか実行できなかったのは、サーバ内で動いているWordPress(蕎麦の食べ歩き北陸)がPHP5.6でないとエラーになってしまうのが原因だった。デザインテーマをビズベクトルに変更するとPHP7.1でも動くのだが、他のテーマではエラーになってしまう。PHP5.xは年内に有効期限を迎えるためいずれ対策をしなければならない。そこで、エラー原因をつきとめるために「PHP Compatibility Checker」というプラグインを入れた。このプラグインは、PHPのバージョンによってエラーが起きるテーマやプラグインを教えてくれる便利なツールである。

PHPのバージョンチェック

「PHP Compatibility Checker」をインストール

「PHP Compatibility Checker」の使い方は、まずプラグインをインストールする。新規のプラグインを検索する窓に「PHP Compatibility Checker」と打ち込めばすぐにヒットするはずである。すぐにインストールして有効化する。

compatibilitychckerinst.jpg

「PHP Compatibility Checker」の使い方

すると、管理画面の左メニューの「ツール」の中に「PHP Compatibility」というメニューが現れる。
クリックすると以下のような画面になる。

compatibilitychckertool.jpg

phpchecker01.jpg

ここで、調べたいPHPバージョンを選択してスキャンするボタンをクリックする。(上記の画面では、すでにスキャンしたあとなのでボタンの名前が「Scan site again」になっている)

不具合が起きそうなプラグインを事前にチェック

すると、テーマやプラグインの中で、PHP7.1での動作不具合の可能性があるかどうかをチェックしてくれる。エラーが起きそうなプラグインがわかるので、そのプラグインを停止にして、PHPバージョンを変更してうまく表示されるかどうかというテストを何回か行なう。

phpchecker02.jpg

上記の画像ではほとんどエラーはなくなっている。

問題を起こしていたプラグインは「Facebook」のプラグインだった。

facebookpgdell.jpg

このプラグインを停止にしたところ問題なくPHP7.1でも表示できるようになった。
このあとこのプラグインは削除した。

この状態で、PHPを7.1にしたところ、うまくWordPressが動いてくれた。

なお、さくらインターネットのPHP7.1(モジュール版)は、PHP5.6に比べると爆速である。

php71sakura.jpg

さくらインターネットは4月18日より、PHP7のモジュール版を提供しており、その速度はなんとこれまでの16倍の早さだという。

さくらのレンタルサーバ スタンダード・プレミアムにて「PHPモジュールモード」提供開始のお知らせ | さくらインターネット
お客さま各位                          さくらインターネット株式会社 平素よりさくらインターネットに格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。 さくらのレンタルサーバのスタンダード・プレミアムにおいて、
さくらのレンタルサーバのスタンダード・プレミアムにおいて、
WordPressなどのPHPアプリケーションを最大16倍に高速化する
「PHPモジュールモード」を2018年4月18日より提供開始します。

実際にPHP7.1にしてみたところ、本当にびっくりするくらい早くなっている。2~3倍という感覚ではなくもっと早い、爆速である。16倍というのは大げさでなく、体感できるくらいの速度の違いがある。