加賀野菜のひとつに五郎島金時というさつまいもがある。金沢を代表する野菜で、高値のブランドさつまいものとして全国的にも有名だ。五郎島金時のブランド価値が高い理由のひとつが厳選された形や重量で、よりすぐって選別されていることである。同じ五郎島金時なのにその分類は36種類にもなるという。
この分類はさつまいも農家の長年の勘と経験によるところが大きい。しかし、たいへんな人手が必要で、ある農家によるとさつまいもの生産時間のうち選別する時間が過半数を占めているという。この選別をAIで合理化することができないか考えてみた。
五郎島金時という金沢のさつまいもは形と重量で36種類
36種類からの絞り込み
五郎島金時の分類は36種類。テレビでも紹介されたことがある。
36種類の分類は、形によるものと、重量によるものの2軸。重量だけならはかりを使えばいいが、形の分類は非常に難しい。人が見て「美しい」という感覚が基準になっているからだ。
現在、形の分類は大きくわけると以下の7種類。
▼形による等級(下にいくほどよい)
切り
外(がい)
良(りょう)
コロ
長(なが)
優(ゆう):または○秀(まるしゅう
秀(しゅう)
さらに秀には長手と短手にわけることができる。
また、優のことを「○秀(まるしゅう)」と呼んでいる農家もある。
今回は五郎島金時を5つに分類
今回は五郎島金時農家に協力を得て、五郎島金時を5つに分類した写真を用意してもらった。
1.良(りょう)
2.◯秀 長手(まるしゅうながて):優長手(ゆうながて)
3.◯秀 短手(まるしゅうみじかて):優短手(ゆうみじかて)
4.秀 長手(しゅうながて)
5.秀 短手(しゅうみじかて)
この分類は、上記の分類を要約してある。
コロという分類がみあたらないが、コロは良として出荷することも可能だそうで、実際にこの農家ではこの分類で出荷しているとのことだった。
5種類の代表的なカタチ
写真の概要は以下の通りである。
▼良(りょう)
▼○秀長手(まるしゅうながて)
▼秀長手(しゅうながて)
▼秀短手(しゅうみじかて)
▼○秀短手(まるしゅうみじかて)
この5つの分類をAIで判定できるかどうか、機会があれば試してみたいと考えている。
このアニメーション画像は、五郎島金時の画像をグーグルドライブにアップした後にグーグルphotoで自動的に作成されていたアニメーション画像である。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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