年末になってスマホの画面にキャッシュレス決済のアイコンが一挙に増加した。PayPay、LINEPay、RPay(楽天ペイ)、AmazonPay、OrigamiPay、Suicaなど有名どころだけでもこれだけある。スマホで決済できるという点では同じようなサービスだが、利用者としてなにがどう違うのか。また、店舗側としてはどんなメリットとデメリットがあるのか。利便性やリスクについても違いを調べてみた。
「PayPay」「LINE Pay」キャッシュレス決済をどうやって爆発的に普及させるか?~石川康晴×川邊健太郎×渋谷愛郎×舛田淳×辻庸介
PayPay、LINEPay、RPay、AmazonPay…さぁどれを使うか?
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ウェブ: http://globis.jp/
ストライプインターナショナル・石川氏×ヤフー・川邊氏×三井住友銀行・渋谷氏×LINE・舛田氏×マネーフォワード・辻氏 G1経営者会議2018 第6部分科会A「キャッシュレスによるゲームチェンジ~社会はどう便利になりどの企業が覇権を握るのか~」 (2018年11月25日開催/グロービス経営大学院 東京校)モバイルの爆発的な普及が、新しいデジタルエコノミーを誕生させようとしている。個人消費の決済も急速に変化している。アリペイの日本進出、マイクロペイメントの普及と拡大の中、2018年4月に経産省より「キャッシュレス・ビジョン」が打ち出され、続いて、7月に「キャッシュレス推進協議会」が立ち上がった。これまで日本経済を支えてきた金融機関、新たにオンライン決済サービスを提供していく企業の視点、実際の店舗にて決済を利用するお客様と接点を持つ企業の視点で複合的に議論を深める(肩書きは2018年11月25日登壇当時のもの)。
石川 康晴 株式会社ストライプインターナショナル 代表取締役社長
川邊 健太郎 ヤフー株式会社 代表取締役社長
渋谷 愛郎 株式会社三井住友銀行 執行役員 トランザクション・ビジネス本部長
舛田 淳 LINE株式会社 取締役 CSMO(Chief Strategy & Marketing Officer)
辻 庸介(モデレーター) 株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO
モバイルペイメント一覧
LINEPay
QR/バーコード決済、LINE Pay カード、非接触型決済(QUICPay/今秋開始)の3つの決済(※3)に加え、送金・割り勘機能も搭載。LINEペイの口座にチャージしたお金から支払いするごとに、前月利用実績に基づきLINEポイントが還元。さらにQR/バーコード決済のみ3%を上乗せ付与されます(送金は付与対象外)。
※3:QR/バーコード決済、LINE Pay カード、非接触型決済(QUICPay)はオフライン決済。これら以外にオンライン決済にも対応
【登録方法】
1.LINEアプリの「ウォレット」タブ上部にある「LINE Payをはじめる」を選択します。
2.サービス内で銀行口座情報を登録します。これにより銀行口座からのチャージや、出金・送金も可能になります。
【特典】
●LINEポイントを0.5〜2%還元(利用実績でランク分けした「マイカラー」により異なる)
●コード支払い利用で、マイカラー所定のポイントに3%上乗せ(18年8月から1年間)
●1P=1円で利用可能。
【各種データ】
コード表示方式:消費者提示型(QRまたはバーコード)、店舗提示型(QR)
支払いタイミング:前払い(※4)
支払い方法:現金・銀行口座からチャージした残高、クレジットカード(※4)
加盟店数:9万4000か所(18年7月時点)
(ローソン、サンドラッグ、ココカラファイン、ロフト、阪急百貨店、阪神百貨店、ビッグエコーなど)
※4:LINEのファミリーサービスの一部のみにて、クレジットカードを連携して後払いが可能
PayPay
ソフトバンクとヤフーの合弁会社が運営。ユーザースキャン方式とストアスキャン方式の両方に対応し、決済が完了すると、0.5%相当のボーナスがもらえます。専用アプリのほか、今後Yahoo! JAPANアプリでも使えます。加盟店ではアリペイのQRコード決済にも対応。2018年10月5日に提供開始。
【登録方法】
1.Apple StoreかGoogle PlayからPayPayアプリをダウンロード・インストールします
2.電話番号とパスワードか、Yahoo! JAPAN IDの入力でログインし、SMS認証。支払い情報を登録します。
【特典】
●支払額の0.5%相当のPayPayボーナスを還元(ひとりにつき付与上限は5000円/月)
●新規登録時に500円相当のPayPay電子マネーも進呈
【各種データ】
コード表示方式:消費者提示型(バーコード)、店舗提示型(QR)
支払いタイミング:前払い、後払い
支払い方法:銀行口座からチャージした残高(PayPayマネー、Yahoo! マネー)、クレジットカード
加盟店数:約1万1000か所(2018年10月5日時点、予定含む)
(ファミリーマート、白木屋、メガネドラッグ、和民、ジーンズメイト、マックハウス、earth music&ecology、第一交通産業、ドラッグ新生堂など)
楽天ペイ
楽天のQRコード決済機能(※1)。ユーザースキャン/ストアスキャンに対応しており、楽天会員ならすぐに始められ、楽天IDに登録したクレジットカード情報を使って決済を行います。楽天カードを紐づければ通常の3倍の楽天スーパーポイントを付与。コンビニ、飲食店、アパレル、美容関連など様々な場所で利用可能。
※1:QR/バーコード決済はオフライン決済。これ以外にオンライン決済にも対応
【登録方法】
1.楽天会員に登録し、会員IDを取得。楽天IDに紐づけるクレジッカード情報を登録します。
2.スマホに楽天ペイアプリをインストール後、ログイン。登録したカードを選び、セキュリティコードを入力。
【特典】
●楽天スーパーポイントを0.5%還元。楽天カードの登録でさらに1%還元
●初めての支払いで最大1000ポイントを追加
●貯めたポイントは1P=1円で利用可能。
【各種データ】
コード表示方式:消費者提示型(QRまたはバーコード)、店舗提示型(QR)
支払いタイミング:即時払い、後払い
支払い方法:クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB<楽天カードのみ>)、楽天スーパーポイント
加盟店数:120万か所(※2)
(ローソン、魚民、白木屋、ピザーラ、AOKIなど)
※2:楽天カード、楽天Edy、楽天ペイなど楽天の決済サービス導入箇所の総計。楽天ペイ単体の導入店数は非開示
オリガミペイ
2015年10月に運用を開始したQRコード決済の先駆け。2%の即時割引が特徴で、引き落とし先をクレジットカードにすればカードポイントも貯まります。おトクなクーポンも随時発行。
【登録方法】
1.アプリをダウンロードしてアカウント作成。メールアドレス、携帯電話番号、4桁の認証コードを入力。
2.手持ちの銀行口座の口座番号やクレジットカードのカード番号と名義を入力すれば終了。
【特典】
●ポイント付与はなし。即時割引(店舗ごとに異なる)に加え、随時割引クーポンが配信されます。
【各種データ】
コード表示方式:消費者提示型(QRまたはバーコード)、店舗提示型(QR)
支払いタイミング:即時払い、後払い(クレジットカードの場合)
支払い方法:銀行口座から即時引き落とし、クレジットカード(VISA、Mastercard、セゾン発行のAmerican Express、JCB)
加盟店数:約2万か所(今後10万か所に拡大予定)
(日本交通、ローソン、ロフト、AOKI、ワタミ、阪急百貨店、阪神百貨店など)
アマゾンペイ
アマゾンはネット通販のアプリに実店舗で支払えるQRコードを表示する機能を付与することでキャッシュレス決済を実現した。すでにamazonショッピングアプリを利用している人は、新たなアプリインストールや新規登録不要ですぐに利用できます。QRコードは30秒ごとに更新されるなど安全性も高いです。
【登録方法】
1.Amazonショッピングアプリをダウンロードし、アプリを開く。
2.Amazon.co.jpに登録しているメールか携帯番号アカウント、パスワードでログインする。
【特典】
●初めてのアマゾンペイの利用(オンラインもしくはQRコード決済)でAmazonポイントを300ポイントプレゼントするキャンペーンを実施中
●Amazon Mastercardの利用で、Amazonポイントを購入金額の1%分付与
【各種データ】
コード表示方式:消費者提示型(QRまたはバーコード)
支払いタイミング:後払い
支払い方法:クレジットカード(VISA、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club)
加盟店数:東京都、福岡市など合わせて数十店舗
出展データ https://web.smartnews.com/articles/fvxdz5CRL55
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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