画像はアクアが走行終了時に表示する数値である。燃費33.1キロ/Lはすごい。走行距離51.1キロ、走行時間1時間4分(64分)という表示もある。
昨日からアンドロイドスマホのGooglePixel3aのSIMをocnモバイルONEにした。一日上限110MB(月間約3GB)まで高速通信できるので日常使いで通信容量オーバーになることはほとんどない。このGooglePixel3aでナビをするとナビ終了時に走行距離や走行時間が表示される。
クルマのスピード表示
クルマのスピード計とスマホのスピード表示はどちらが正しいか
▼GooglePixel3aに表示された走行結果
自動車(アクア)の走行結果と、スマホ(GooglePixel3aのグーグルマップナビ)の走行結果はほぼ同程度の数字である。
自動車:走行距離51.1キロ、走行時間1時間4分
スマホ:走行距離50キロ、走行時間1…
走行時間は測定開始時刻が同じなのでどちらも同じはず。平均速度が47キロ/hと表示されているのは、走行距離を走行時間で割ったものだから、走行距離さえ同じなら自動車もスマホも同じ数値になるはずである。
気になったのは、走行距離の違いである。自動車の測定が51.1キロで、スマホの測定が50キロなので、1.1キロの誤差がある。率にすると約2%。この誤差は測定方法の違いから起きる。
自動車とスマホ(グーグルマップナビ)の走行距離はどちらが正確か?
自動車の走行距離の計算はタイヤの回転数が元になっている。実際に走った距離でなくタイヤの回転数から一定の数値を掛けることによって計算して表示している。車検に通るための許容誤差は90~106%とかなり広い。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第148条(速度計等)
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100/94)V1
V1は、自動車に備える速度計の指示速度(単位 km/h)
V2は、速度計試験機を用いて計測した速度(単位 km/h)
出典:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/000187518.pdf、http://スピード違反.jp/gosa/
タイヤの回転数だけで計算しているので、タイヤの直径が変化すると走行距離の計算結果も変わる。たとえばタイヤが3ミリ程度すり減ると走行距離の誤差は0.3%程度大きくなる。走行力と同様にスピードメーター(走行速度)の数値も0.3%程度大きくなる。上記の範囲内に収まっていれば車検は通るが、そもそもかなりの誤差要因を含んでいるということがわかる。
一方、スマホの距離計算は地図情報が元になっている。A地点からB地点までの距離は走行するしないにかかわらずデータとして存在する。この数値はかなり正確なはずである。実際の地図は平面ではなく高低があるので直線距離に比べると長くなる。それでもグーグルマップはその情報も考慮して距離を算出しているらしい。グーグルマップの正式な精度情報は見つけられなかったが、誤差は0.3%程度ではないだろうか。
グーグルマップのヘルプコミュニティ
https://support.google.com/maps/community/
グーグルマップナビの速度表示のほうがスピードメーターより信頼性が高い
上記の理由から、おそらくグーグルマップで表示される距離のほうが、自動車の表示する距離より信頼性が高いはずである。
となると、スピードメーターに表示される速度も同じことがいえるはずである。
先月より、アンドロイドでグーグルマップナビを利用すると走行速度が表示されるようになっている。
▼グーグルマップナビの画面
上記の例では時速44キロ/hとなっている。
このとき自動車のスピードメーターはたしか48キロ/hくらいだったと記憶している。だいたい、自動車のスピードのほうが7%程度大きく表示されているようだ。
スピード表示の正確性
そもそも、自動車のスピードメーターの誤差は「少し早めに表示される」ように調整されているようだ。これは制限速度を超えないようにするための配慮もあるだろう。
機械式時計が実際よりも少し早めに進む…というのに似ているかもしれない。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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