北陸新幹線

台風19号の被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます、それにしても北陸新幹線が心配

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北陸新幹線が心配10月12日夕方に静岡県に上陸した台風19号は関東を通過し東北沖に抜けた。一夜明け、日本国内のあちこちに被害の甚大さがわかった。台風19号の被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。
私の住む石川県は直接的にはそれほど大きな被害はなかったようだ。しかし、長野県で北陸新幹線7編隊が水浸しになるという状況を知り、大きなショックを受けた。北陸新幹線全車両の1/3にあたる車両が被害にあったことになる。最悪廃車になるかもしれないということだ。北陸新幹線の今後の運行はどうなるのだろうか。

写真と以下の内容はhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20191013/k10012128411000.htmlより引用

JR東日本によりますと、長野市内を流れる千曲川が氾濫した影響で、長野市赤沼にある「長野新幹線車両センター」が浸水し、留め置いていた北陸新幹線の10編成、あわせて120車両が水につかりました。

北陸新幹線はJR東日本が所有するE7系とJR西日本が所有するW7系の合わせて30編成ありますが、今回の浸水でE7系の8編成とW7系の2編成が被害を受けていて、北陸新幹線の全車両の3分の1が被害にあったことになります。

このためJR東日本は東京駅と富山駅の間で、13日は終日、運転を見合わせるとしていましたが、安全が確認されたとして、13日夜、東京駅と長野駅の間で、臨時列車を走らせるほか、14日以降は列車の運行本数を減らした上で、この区間で折り返し運転を行うということです。

ただ、長野駅と富山駅の間については運転再開のめどはたっておらず、会社はホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。

専門家「最悪、廃車になるかもしれない」

多くの北陸新幹線の車両が浸水被害を受けたことについて、鉄道のシステムに詳しい工学院大学の高木亮教授は「新幹線がここまで大規模に水没した事例は今回が初めてではないか」と述べました。

そのうえで「車両が汚れた水につかってしまうと乾いたとしてもそのまま運転すると火が出る可能性があり、完全にきれいにする必要がある。しかし、電子機器などを隅々まで完全にきれいにするのは現実的には難しく、映像を見たかぎりでは、少なくとも床下にある機器類はすべて交換する必要があるのではないか」と指摘しています。

さらに「床上にある空調の配線なども痛んでいた場合は最悪、廃車という事になるかもしれない。ただ、新幹線の車両120両をこれからすぐに製造するというのは難しく、仮に廃車となった場合の影響は利用者にとっても会社にとっても甚大だ」と話しています。

1編成12両の製造におよそ32億円超

JR西日本の平成27年3月期の有価証券報告書によりますと、北陸新幹線120両を製造する費用として、328億1100万円が記載されています。これを単純計算し、1編成あたりの費用を試算してみると、1編成12両を製造するのにおよそ32億8000万円かかることになります。

当面は間引き運転で東京長野間のみ

直近のJRからの発表によると、北陸新幹線は東京-長野間に臨時列車を走らせるということになったようだ。使える車両が少ないためやむをえない措置だろう。当面は間引き運転になると思われるが、東京-金沢間の復旧がいつできるのかは不透明な状況である。

福井延伸にも影響がでるかもしれない

北陸新幹線は平成27年(2015年)3月に東京-金沢間が開通。それまで東京-長野間を運行していた長野新幹線を延長した形になり長野新幹線という名称はなくなった。東京と金沢を2時間半で結ぶ鉄路として順調に利用者が伸びていた。

北陸新幹線は最終的に大阪までつながる予定で、開通すれば東京と大阪を日本海側を通ってつなぐ新幹線になる。2022年度(令和4年度)には福井延伸、福井県敦賀駅まで北陸新幹線がつながる予定だった。

今回の台風19号の被害で車両が廃車にでもなれば被害は甚大である。福井延伸にも影響がでるのではないかと心配になる。

▼北陸新幹線の路線図(略図)
pict_route.jpg

※上記画像はJR西日本のWEBサイト
https://www.westjr.co.jp/railroad/project/project1/
より引用