SSLの混合コンテンツがいよいよ重要問題になってきた。混合コンテンツとは、通信が暗号化されているhttpsのページ内に、通信が暗号化されていないhttpのサブリソース(画像、動画、スクリプトなど)が読み込まれている状態のことである。現在のChromeでは混合コンテンツが表示されていますが、今後リリースされる「Chrome81」ではそのページが完全にブロックされ読めなくなってしまう。
Googleでは混合コンテンツに関する注意喚起の情報が出されている。しかし、歴史が長いサイトほど、以前にSSLではなかったページもあり、混合コンテンツ問題はけっこう解決がやっかいかもしれない。
混合コンテンツ問題
httpsとhttpが混在しているサイト
海外SEOブログにこんな記事があった。
https://www.suzukikenichi.com/blog/googlebot-may-not-load-mixed-content/より引用
Chrome が混合コンテンツ (Mixed Content) をデフォルトでブロックするように仕様が変わります。
この仕様変更は Googlebot のクロールにも影響を与える可能性があります。
HTTPS ページなのに、HTTP で配信されたコンテンツはインデックスされなくなるかもしれません。
混合コンテンツのままのページは、いずれページが表示されなくなるということである。
▼セキュリティ警告で表示されないページの例
当サイトも過去の記事で混合コンテンツがかなりある
実は当サイトも過去の記事で混合コンテンツになっているページがかなりある。当サイトの運営は10年以上前からとそれなりに古く、記事数も約5000ある。そのため、SSL運営していなかった時期の写真や、外部記事の引用など、非SSL(httpsになっていない)部分がまだ残っている。
▼ムーバブルタイプのサイト内検索で調べたら125ページが該当
上記は「src=”http://」という文字で検索した結果である。125件が該当している。一括置き換えすることは可能だが、なかには、その一括置き換えをすることを説明した記事もあり、そのような記事には「src=”http://」という記述があるわけなので、一括置き換えすると不具合が起きる。
丁寧に調べていく
これは、丁寧に調べていくしかない。
例えばこんなページがあった。
▼警告表示あり
▼修正後の表示
上記のページは、
https://dm2.co.jp/2016/09/fukuiws925.html
であるが、ページ内に外部引用の部分があり、その中に非SSL(src=”http://)という箇所があった。この部分の写真をダウンロードし、自社サイトにアップロードしたうえでリンクを付け直すという手順で修正した。
このようなページは単に一括置き換えでは問題が解決できないので、ひとつひとつの記事ごとに丹念に調べていくしかない。
まだ、124ページをチェックする必要があるので、これは頭が痛い。
なお、ワードプレスでは記事内の一括置き換えをするにはプラグインを入れる必要がある。
WordPressで記事内の一括置き換えをするなら「Search Regex」というプラグインが便利、常時SSL化した際の画像パス修正に威力を発揮しました
参考になれば幸いです。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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