陳列のセオリーや技術を学ぶセミナーに参加した。講師はNアクティブ東野奈津恵さん。これがなかなか面白かった。
陳列の技術には経営的な要素と感覚的な要素の両方があり、どちらかの要素だけではうまくいかない。どうやってバランスをとりながら、お客様にとって快適な買い場(快場)になるように設定していくかが大きなポイントになる。そのために知っておくべきことはVMDである。
VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)
陳列セミナーに参加
セミナー開始前の会場の様子。
VMDは以下の3つに大別される
1.ビジュアルプレゼンテーション(VP:Visual Presentation)
- 企業・ブランド・ショップ・フロアなどのコンセプトやイメージ、シーズンテーマ、重点商品などを視覚的に表現すること。またはそのスペース。
- 注目度を高め、店頭から店内に顧客を誘導する重要な役目をもつ。
- ショーウィンドウ、メインステージ、フロアのテーマゾーン、売り場のマグネットポイントなどで展開される。
2.ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション(PP:Point of Sales Presentation)
- アイテムプレゼンテーションの中から特定の商品をピックアップし、商品自体のもつ魅力、特徴や着こなし、コーディネートなどを視覚的に表現すること。またはそのスペース。
- それぞれのコーナーの顔となる商品プレゼンテーションであり、見出しのような役目を担う。
- テーブル什器の上、棚什器上部、ラックエンド、壁面上部、柱周り上部などで展開される。
3.アイテムプレゼンテーション(IP:Item Presentation)
- アイテムとは品目のことで、個々の商品をさす。アイテムプレゼンテーションとは品揃えした商品を分類・整理し、見やすく、わかりやすく、選びやすく配置・配列した陳列表現のこと。
またはそのように商品陳列されたスペース。 - 売り場で一番広い面積を占める。
- 棚、ハンガーラック、ガラスケースなど、商品を陳列するための什器で展開される。
上記の説明はhttp://www.javma.com/about/vmd.htmlより引用
▼当日の遠田の受講メモ
▼ゾーニングのワークを行った
上記はメンズファッションの店舗という事例でのワーク結果。アイテム別の売上構成比を陳列の面積に比例させるようにゾーニングを考えた。また、売れ行きベスト3の、スーツ関連、パンツ、春コートは、お客様動線の通路からよく見えるように配置した。売上比率が7番目と低かった靴の配置はパンツの隣にして、パンツと靴をコーディネートしたPPを置くということも検討した。
通路から店内への導線はスーツのVPの両側から入れるようにした。
普段やらないジャンルのことなので楽しく体験できた。東野講師に感謝。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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