ワードプレス(WordPress)は動的生成といって、ウェブサーバー上でリクエストがあるたびにごとにページを作成するしくみです。このことは操作性の向上につながり便利なので今やCMS(コンテンツマネジメントシステム)の標準になりました。
しかし、動的生成のページには弱点があります。それはページの表示に時間がかかるということです。
この欠点を改善してページの表示速度をアップすると、閲覧品質が高まり、結果的に売上増加にもつながることがわかりました。
ページの表示速度をアップする対策
コンテンツブーストを使いました
ページ表示速度向上のために行った対策は、さくらインターネットの「コンテンツブースト」という機能を追加したことです。
静的ページ生成(スタティック)の当サイトでもコンテンツブーストの結果がでていましたが、動的生成のワードプレスのほうが劇的に早くなっています。
それくらいの変化があったかをGoogleアナリティクスで調べてみました。
▼平均読み込み時間は約半分に
平均読み込み時間は48.42%向上しました。読み込み時間がおよそ半分になったということは、ページ表示速度が倍になったということです。これはすごく早いですね。
ページ表示速度が上がったことで、離脱が減り、サイト内の回遊が増えました。上記の例でもページビュー数はほぼ同じ(1650→1613)ですが、サイト全体のページビュー数は(2525→3317)約3割増えました。
このことが成果につながっています。
売上につながると言われている指標はほぼすべて上昇
このサイトは「北陸の蕎麦食べ歩き」というグルメブログで通販をしていないので売上での比較はできないのですが、売上につながると言われている指標はほぼすべて上昇しました。
このサイトの数値だけで「ページ速度向上は売上増加と因果関係がある」とは言い難いですが、他のサイトでも検証をしています。
複数のワードプレスサイト(通販)でも売上増加などの良好な結果がでていますので、ページ表示速度の向上は売上増加につながりことと因果関係が深いことがわかりました。
ページ表示速度が早くなると…
ページの表示速度と成果についてはすでに多数の知見がでています。
ためしに「ページ速度 売上増加」というキーワードで検索してみると、検索結果は次のように表示されています。
また、Googleでも
「パフォーマンスが重要なのはなぜか」
https://developers.google.com/web/fundamentals/performance/why-performance-matters
という記事で、速度向上の重要性を説明しています。
GoogleのSEO対策としては、「コンテンツ重視」と「ページ速度向上」が当面の2大対策となりそうですね。
ページ速度の測定
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/
で調べてみると、まだまだ対策が不十分です。少しづつ、手を入れていきたいと思います。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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