9月にはTwitterのアカウントが多数凍結されたことで「#凍結祭り」というハッシュタグが急上昇しました。また凍結されるとフォロワーが0になってしまうことから「#フォロワー0」もよく見られました。なぜこんなことになったのかというと、Twitterのシステムの不具合が9月24日に発生したことが原因だったようです。
Twitterのアカウントが突然「ロック」や「制限」状態になったり、フォロー数が「0」になってしまうという不具合があったことを発表しました。Twitter社は、この不具合は特定の話題についてツイートしたことで起こるものではないという説明をしていますが、この背景にはなにがあったのでしょうか。
Twitterのアカウント凍結が頻発した9月
Twitterのアカウント凍結をよくみかけましたが、とくに9月は多かったです。
▼凍結されたアカウントの例
また、一時制限という措置も多かったです。
▼一時制限されたアカウントの例
一時制限の場合は、凍結と違い「プロフィールを表示する」をクリックするとツイート内容を見ることはできます。
注意: このアカウントは一時的に制限されています
このアカウントは不審な行為が確認されています。表示してもよろしいですか?
たしかに「プロフィールを表示する」をクリックするとプロフィールやツイート内容を見ることができました。しかし、その場合はフォロワーが0になっています。
▼一時制限されたアカウントを表示した例
上記の画像を見ると、フォロー中が0になっています。
制限を受けるとフォロワーが0になるという現象が起きるようです。仮にアカウントを復旧させることができても、数日はフォロワーが0のままだったり、回復したとしても一部分のフォロワーが解除されたままだったりすることもあるようです。
この不具合についてツイッター社が公式のTwitterアカウントで説明しています。
https://twitter.com/TwitterJP/status/1308919430286540801
アカウントの凍結や制限になってしまった場合の対応については、上記のTwitter公式アカウントの中でもリンク先で説明していました。
ロックまたは制限されたアカウントに関するヘルプ
https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/locked-and-limited-accounts
アカウントの凍結について
https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/suspended-twitter-accounts
では、10月に入ってからTwitterの凍結祭りは起きていないのか?
いまのところ、凍結祭りというような激しい現象は起きていないようです。しかし、日々のTwitterのフォローとフォロワー管理をしていると、10月に入り、日に日に凍結や制限の数が増えているように感じます。
ひょっとしたら、アメリカのドナルド・トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染し陽性判定がでたというニュースに関係がありそうな気がします。
アメリカのTwitter社は以下のようにツイートしました。
https://twitter.com/TwitterComms/status/1312167835783708672
日本語での要約は、
重大な身体的危害または致命的な病気を希望または希望するツイートは許可されておらず、削除する必要があります。
となっています。
つまり、他人の死を望むようなツイートは削除するという警告です。
もともとTwitterには暴言や脅迫やヘイトなどの差別的発言に対して、アカウント停止を辞さないというルールで運用されています。
Twitterは、嫌悪、偏見、不寛容に基づく攻撃的な行為のうち、とりわけ歴史的に非主流派の人々を沈黙させようとする攻撃に対する取り組みを進めており、今年に入って強化されているようです。そのため、Twitterは、一部の国や地域で規定されている保護対象のカテゴリーに属する個人への攻撃的な行為を禁じています。違反した場合は、違反者のアカントの制限や停止を含む措置の実施を強化しているように感じます。
暴言や脅迫、差別的言動に対するTwitterのポリシー
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/hateful-conduct-policy
上記の内容を一部引用すると
個人または特定の集団が深刻な損害を被ることを願う、希望する、または要求する
Twitterは、一部の国や地域で規定されている保護対象のカテゴリーの人々やそこに属する個人に対して、死亡、深刻かつ持続的な身体的危害、重篤な疾患を願う、希望する、促進する、またはそのような願望を表す内容を禁止しています。これには以下の内容が該当しますが、限定されません。
- 深刻な疾患によって誰かが死亡することを願う。例: 「がんになって死ねばいいのに」
- 誰かが深刻な事故に巻き込まれることを願う。例: 「次しゃべったら、車にひかれてしまえ」
- 特定の集団が深刻な身体的危害を被るべきだと言う。例: 「この抗議団体が黙らないのなら、撃たれるべきだね」
となっています。
今回のトランプ大統領の案件で、この運用強化がされていると思います。
不用意に「死ね」とか「重症になればいい」とかというような、不幸を願うかのようなツイートは絶対に控えましょう。アカウントが制限を受けたり、最悪はアカウント停止になってしまったりして、復旧できない恐れがあります。
SNSは安全に楽しく活用していきましょう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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