クラブハウスをときどき覗いていると、よく「無音部屋」をみかけるようになりました。入室してみると本当に無音です。しかも、かなりたくさんの人が入室していたります。
一見するとこれってなにが目的なの?と不思議に思われますよね。なぜ、このような無音部屋が多数あるのでしょうか。ちょっと気になりましたので、理由を考察してみました。
クラブハウス(Clubhouse)の無音部屋の例
この日もいくつかの無音部屋がありました。この無音部屋はそのひとつで「無音/交流ルーム」という表示が部屋名の冒頭に書かれています。
実際に入室しても全員がマイクオフで無音です。
このような無音部屋が多数あります。とくに日中多い印象で、夜は少ないような気がします。
無音部屋の目的はなんでしょうか
このような無音部屋の目的はなんでしょうか?
考えられる目的は複数ありますが、主要なものは以下の3つだと思います。
1.相互フォローのため
2.作業に集中するため
3.誰かとつながっていたいため
順に説明していきます。
1.相互フォローのため
SNSはフォロワー数の多さが重要な指標になります。とくに初期段階ではいかにたくさんフォローされるかということに集中する人も多いため、フォロワー数増加のためのセミナーやフォロワー数獲得指導などという人が現れたりします。
フォロワー数増加の有効な手段として「相互フォロー」があります。これはお互いにフォローしあうことでフォロワー数を増やすという手法です。互いの利害が一致するため短期間にフォロワー数を増やすことができます。
しかし、本来のSNSの目的である「上質なコミュニティ」とは無関係なので、相互フォローを禁止しているSNSもあります。実際にクラブハウスでは「相互フォローを目的とした部屋を立てることは禁止」になっています。
なので、相互フォローを目的とすることを部屋のタイトルに明記してある場合は規約違反です。そのような部屋には入らないほうがいいと思います。
2.作業に集中するため
日中、仕事や作業に集中するためには、スマホを使わないほうがいいですね。しかし、スマホ中毒、SNS中毒になっている人も多数います。ついついスマホをさわってしまうということがあります。そのような方が、気を紛らわされずに作業に集中しようと、あえて「無音部屋」に入っておくというニーズがあります。
また、デスクワークで作業するときに、音楽をかけたり、ラジオを聴いたりということをする人も多いと思います。適度な音量ならよいのかもしれませんが、音楽やラジオは人の声が入るので、集中力をそがることがままあります。
そのため、風の音、波の音、小鳥のさえずり音など、いわゆるホワイトノイズを流す人もいます。もともと、完全な無音という世界はありえないので、気にならない程度のノイズがあるほうが自然で、集中しやすいからです。
勉強のためにリアルに図書館の学習室にいるイメージととらえるとわかりやすいかもしれません。
どこの誰かは知らないけれど、多数の人が机に向かって勉強していて、なんだか自分もがんばらなきゃ、という気にさせてくれる場である。そのようなバーチャル空間がクラブハウスの無音部屋であるという考え方です。
クラブハウスの無音部屋に入室する目的として、作業に集中するため、というのはこのような理由からではないかと思います。
3.誰かとつながっていたいため
以前ZOOMで仮設オフィスの作り方にふれたことがあります。そのさい、通常は「無音」というするのがよいということを紹介しました。
例えば、朝礼時のあいさつや、なにか用事が発生したときは音声で呼びかけますが、通常はマイクをミュートにして無音にしておきます。場合によっては、特定のだれかだけマイクをオンにして、パソコンのキーボードをカタカタと打つ音が流れるというようなホワイトノイズ系の音を流しておくほうが自然に感じるかもしれません。
このメリットは、ひとりぼっちではなく誰かとつながっている。だけど静かに作業に集中する。ということができることです。
仮設オフィスの場合は、もともと社員同士であるということが前提です。この社員同士という範囲を仲間とか、知り合いとか、同郷のよしみ、たまたま同じ電車に乗った人たち、というように少しづつ広げていくと輪が広がりますね。
コロナ禍で人と会えなくなっている状況からすると、特定の誰かでなくても、多少でも縁がある方とゆるくつながりたいというニーズはあるでしょう。
このように「誰かとつながっている感」のために無音部屋は存在意義があるかもしれません。
部屋名に無音部屋と書くのは相互フォローを目的とさとられないための事前防衛かも?
ここまで考察して気になっているのは規約違反についてです。
・本来の目的は相互フォローである
・しかし相互フォローをあからさまに表示したくない
・無音部屋なら規約違反にならないという理論武装
という目的で、
無音部屋を立ち上げる人がいるかもしれません。
目的が相互フォローだけだと規約違反ですが、誰かとつながっていたいというニーズのためという大義名分があると存在理由ができる。
ちょっと微妙な感じですね。
実際に、どこの誰だか知らない人ばかりの無音部屋は気持ち悪い…と感じてしまう人は使わないほうがいいと思います。
参加するしないは、各個人の意思決定によりますからね。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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