オープンブック経営はオープンブック・マネジメント(Open Book Management)のことです。ここでブック(Book)と呼ばれているのは書籍のことではなく企業の財務諸表や主要な経営データのことです。この経営データをオープンにするのは特に社内に対してです。
つまり、オープンブック経営とは、財務諸表などを社内に公開することにより、社員が経営参画しようとするモチベーションを向上させる全員参加型の経営手法です。
オープンブック経営
オープンブック経営を実践する場合は経営発表会を行います
オープンブック経営を実践すると社員がすごく成長します。会社の財務データを読み分析するという能力も高くなり、経営参加している意識が芽生えるからでしょう。なによりも、「自分も経営者」という意識が高まります。
社員ひとりひとりが経営者意識で働くので、チームとしてのアウトプットが高くなります。
毎月、財務データをもとに現状分析と対策案の検討を行います。これはできるだけ全員参加で行ったほうがいいです。
そして、決算など節目のときには、年に一回の経営発表会を開催します。
経営発表会では、過去の経営データだけでなく、会社としての対策の成果のよしあしも発表します。そのうえで、これからどのような方向で、どのようなアクションプランを実施しいてくのかということも発表します。
発表するのは各部門の社員であり、発表を聞くのは全社員です。発表を聞いていただく利害関係者をお招きすることもあります。金融機関や行政関係者などには積極的にお声がけをして参加してもらったほうがいいでしょう。
この中小企業は従業員20名に満たない規模ですが、このようなオープンブック経営を10年以上続けてきました。
今回の発表は社員の成長がとても力強く感じられてすごくよかったです。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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