中小企業庁のホームページに中小企業白書が発表されていた。5月の連休前に発表とは、今年は動きが早い。
人口減少問題を大きく取り上げていた点がこれまでと、ちょっと毛色が違うと感じた。以下は、4本柱としてまとめられていた内容だ。(HPから抜粋)
<構造変化の中での成長力確保>
・人口減少等の社会と経済の構造変化の下で今後も成長力を確保していくには、経済再生を担う多様な産業群を形成し、イノベーションと需要の好循環を持続していくことが重要。
・中小企業の経営革新は、先端分野から地域市場まで、新市場開拓と生産性向上に寄与し、経済成長に貢献。特に、経営者のリーダーシップの発揮が重要。
・経営革新を支える資金供給については、リレーションシップバンキングを実効性あるものとし、不動産担保に頼らない融資をさらに進める等の取り組みが必要。
<人材活用での中小企業の役割>
・今後重要な高齢者、女性、若年者の活用において、中小企業は大きく貢献。
・中小企業の人材獲得におけるミスマッチの解消、人材育成への支援、事業承継の円滑化等が重要。
<地域再生と中小企業>
・地方で人口減少が本格化する中では、地方社会の基盤となる都市の再生や、独自の技術を有する産業集積の再活性化等が重要。
・コンパクトなまちづくりはこの観点から重要な課題。中心市街地と商業集積の活性化に地域自らも主体的に取り組んでいくことが必要。
<開業活動と雇用創出の活性化>
・マクロ経済の低迷と中堅層のリスク回避志向の高まり等から、自営業者への新規参入が大きく減少。産業構造の高度化を実現する雇用創出や、市場の活性化に大きな役割を果たす開業活動の活発化が重要な課題。
・雇用形態と自営形態の間を含め、社会における人材の流動化が進むよう各種条件整備を進め、リスクに挑戦する者が報われる環境を整えることが課題。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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