さくらインターネット

CDNを利用するとページの表示速度が早くなります、さくらインターネットではコンテンツブーストを使用

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sakuracdn200.jpgホームページの表示速度を早くするために内部対策だけでは限界があります。サーバ利用の技術的なアプローチで表示速度を向上させるのならCDNの利用が有効です。
CDNとは(Content Delivery Network)の略です。自社ホームページのウェブサーバー(オリジンサーバー)のデータをCDNサーバーにキャッシュし、データの配信を高速なCDNサーバが肩代わりすることで表示の高速化を実現するサービスです。
CDNは、大量配信用の広帯域回線、高負荷に耐えられるハイスペックなサーバーを複数用い、大量データ配信を最適化するシステムといえます。

さくらインターネットのレンタルサーバでCDNを使うにはコンテンツブーストがいいです

さくらインターネットのレンタルサーバでは、簡単な設定でCDNを使うことができます。コンテンツブーストという機能がそれです。レンタルサーバのプレミアムコース以上では追加料金なしで使えます。
スタンダード以下のコースでコンテンツブーストを使うには、月額1,100円(月間300GBの通信量まで)の追加契約が必要です。

さくらインターネットのコンテンツブースト
https://rs.sakura.ad.jp/function/contentboost/

▼コンテンツブーストの管理画面
cdnsakura640.jpg

ちなみに、さくらインターネットでのCDN利用方法は、コンテンツブーストだけでなく「ウェブアクセラレーター」というサービスもあります。
ただし、「ウェブアクセラレーター」だと月間300GBまで無料というコンテンツブーストとは違い、完全に従量課金されるようなので運用コストがそれなりにかかりそうです。試算では月間1万円くらい必要な感じでした。

コンテンツブーストはwww有りに限定されます

コンテンツブーストは以前(2020年6月20日)から利用していましたが、あまり効果を発揮できていませんでした。その理由は、当社の独自ドメインをwwwなしで表示していたからです。

コンテンツブースト機能はwww有りでないと効果を発揮しません。

なので、www有りで表示されたときだけしかコンテンツブーストが機能していなかったということです。当サイトは「wwwなしで運用」していたため、「www有り」のほうは月間で1MBくらいしかキャッシュ利用がありませんでした。「wwwの有無」は、サーバー上は別物なので、アクセスの量もぜんぜん違ったということです。

そこで、重い腰をあげて、当社サイトを「www有り」の仕様に変更することにします。

dm2.co.jp (wwwなし)
 ↓
www.dm2.co.jp (www有り)

ユーザーさまに迷惑をかけないよう基本的にはリダイレクトをかけて、dm2.co.jpにアクセスがあった場合は自動的にwww.dm2.co.jpを表示するようにしました。

そのために「.htaccess」を修正しました。

▼これまでの「.htaccess」

BEGIN 常時SSL www無しに統一
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.dm2\.co\.jp$
RewriteRule ^(.*)$ https://dm2.co.jp/$1 [R=301,L] RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L] </IfModule>

▼修正した「.htaccess」

# BEGIN 常時SSL www有りに統一
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(dm2\.co\.jp)$ [NC]
RewriteRule (.*) http://www.dm2.co.jp%{REQUEST_URI} [R=301,L]
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L] </IfModule>

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(dm2\.co\.jp)$ [NC] RewriteRule (.*) http://www.dm2.co.jp%{REQUEST_URI} [R=301,L] の部分を削除してあります。

これは、さくらインターネットのレンタルサーバ管理画面で「wwwに転送する」という設定をしたためです。処理が重複してエラーになるのを防いでいます。

▼さくらインターネットのドメイン設定
wwwdm2tensousetting.jpg

ページ表示速度を測定すると早くなっていました

Googleの「PageSpeed Insights」
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/
で調査すると、

pagespeedinsights20211028.jpg

トップページは50点を超えました。54点はなかなかいい数字ですね。

ブログ記事一覧のページhttps://www.dm2.co.jp/tohdamikio/では

pagespeedtohdamikio20211028.jpg

なんと、69点まで上昇しました。このページ、2年前は35点でしたから、69点はかなりいい数字です。

Lighthouse によって収集および分析されたラボデータではFCPが1.2秒にまで短縮されています。
First Contentful Paint 1.2 秒
Speed Index 4.5 秒
Largest Contentful Paint 7.9 秒
Time to Interactive 10.8 秒
Total Blocking Time 460 ミリ秒
Cumulative Layout Shift 0

これでしばらく様子を見てみます。