過去のブログ記事をリライトするとSEO効果が上がります。このことを「リライトSEO」という言い方をする場合があります。
古い記事がずっとグーグルの検索結果で上位表示されているということがありますよね。それはその記事が当時の価値観で評価されて、被リンクがついたりSNSで高評価されたことがあるためで、その記事のURL(パーマリンク)がGoogleにインデックスされているからです。
同じような内容のコンテンツだと、より古い記事のほうを評価するというGoogleのアルゴリズムもあるようなので、古い記事はSEO効果が強いです。
リライトをすることでSEO効果を高める
時代の変化で記事内容の価値が低下することがある
しかし、時代の変化とともに、その記事で表現している内容がだんだんと時代にあわなくなってきたり、使われている写真や画像が古くくさく感じたりするようになると、徐々に人々の滞在時間が減少するようになります。
そうなると検索順位がいつのまにか低下していきますね。
その対策として、古い記事を今の価値観に適合させて追加や修正をする「リライトSEO」は有効です。
読んでくれているユーザー層が時代の変化とともに変わっている可能性もあるので、ちゃんと理解してくれているかどうかも考え直す必要があるかもしれません。
リライトSEOが必要がどうかをチェックする
古い記事をリライトする方法について要点をまとめておきます。
まずチェックポイントです。
- 使われている写真や図表などが今でも通用するかどうか
- その記事のタイトルは記事内容に適切かどうか
- 文章構成や内容が現代でもわかりやすいか
- 事例や引用が古臭くなっていないか
- ユーザーが使うキーワードに変化はないか
- 記事を書いた当時と今の時代の変化の経緯説明が必要でないか
Googleは、高品質なコンテンツを安定的に上位表示されるようにしています。そのために「検索品質評価ガイドライン」というのを定めています。その検索品質ガイドラインも変化しています。YMYLなどはその代表ですね。
リライトするさいの注意点
古い記事をリライトするさいの注意点です。
- 大幅に文章全体を修正するのか、追記修正程度なのか
→大幅に変更し追加も多い場合は新規ページにしたほうがいいかもしれません
→伝えたい内容的が同じならリライトがいいでしょう - 文章末尾に追記修正するだけなら、○年○月○日追記と記入する
→日付は必須ではありませんが、記入してあったほうが親切です - 大きくリライトする場合は、上記チェックポイントを反映しましょう
→写真や図表の刷新、キーワード見直し、文章構成や内容をわかりやすくするなど - 引用する際は引用タグ”blockquote”を使いリンクをつける
→発リンクがSEO的に不利だという考えは捨てましょう(むしろSEO効果あります) - 自社内既存コンテンツとの重複コンテンツにならないようにする
→まったく同じような記事内容を複数ページ持つことはペナルティになる可能性があります - 現代のSEOには「YMYL」や「E-E-A-T」の概念が必須ですので注意しましょう
→YMYLとE-E-A-Tについてはこちらをご覧ください
YMYLとE-E-A-Tについての配慮が必要です
YMYLとE-E-A-T(かつてはE-A-Tといわれていました)については、Googleの検索品質ガイドラインで、検索順位決定に関わる重要事項とされていますので、SEOを考えるうえでは配慮が必須です。
YMYL(Your Money or Your Life)
意味: ユーザーの金銭的安定、健康、安全、幸福に大きな影響を及ぼす可能性のあるコンテンツ。
例: 金融情報、健康アドバイス、法的問題など。
重要性: これらのトピックは、正確さと信頼性が特に重要視されます。
E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)
Experience(経験): コンテンツ作成者がトピックに関して直接的な経験を持っていること。
Expertise(専門知識): 作成者が特定のトピックに関して専門的な知識を持っていること。
Authoritativeness(権威性): 作成者やサイトがその分野で権威として認識されていること。
Trustworthiness(信頼性): コンテンツとその提供元が信頼できる情報源であること。
「E-E-A-T」の中心にある重要な要素は「Trustworthiness(信頼性)」ということが図示されています。
特にYMYLコンテンツにおいて、E-E-A-Tの要素は高品質で信頼できる情報を提供する上で不可欠です。
YMYLトピックはE-E-A-Tの各要素を強化すること
総合すると、YMYLトピックでは、E-E-A-Tの各要素を強化することが、コンテンツの信頼性と検索エンジンでの評価を高める鍵となります。
YMYLとE-E-A-Tについては以下の記事も参考にしてください。
リライトしたページの価値を上げるためには新たな1ページも追加する
リライトした記事は単独で上位表示するコンテンツの力があるはずです。
ですが、もっとそのリライトした記事のSEOパワーを上げるためにできることもあります。
それは、リライトしたページの内容を補足するような「応援ページ」を新規のブログ記事として投稿することです。新しい記事には「新しい」というニュース性の価値があるため、検索エンジンからの瞬間的な評価があり検索にかかりやすいです。もちろん新しい記事にはリライトした記事へのリンクをつけることが必須です。
被リンクがSEO効果を高めますので、新しい告知記事からのリンクを受けたリライトした記事の評価も上がりやすくなるはずです。
リライトしたほうがよさそうなケース
リライトしたほうがよいと想定されるケースを紹介しておきます。
- 技術更新ケース:古い技術やソフトウェアに関するブログ記事を最新の進展や業界の変化、現在のベストプラクティスに合わせて更新。SEOに及ぼす影響を、キーワードランキングやユーザーのエンゲージメント指標の変化で分析。
- 健康とウェルネスの進化ケース:健康トレンドに関する古い記事を最新の研究結果や健康指針を取り入れて書き換え。事実の正確性と関連性の更新がSEOと読者の信頼にどう影響するかを示す。
- ファッショントレンドの時系列ケース:過去の年のファッショントレンドに関するブログ投稿を現在のトレンドを取り入れつつ更新。コンテンツの文化的・時間的関連性を保ちながらSEOにどう影響するかを説明。
- 旅行先再訪ケース:古い旅行ガイドを現在の旅行条件、更新された観光地、新しい洞察に合わせて改訂。正確で最新の情報がSEOパフォーマンスに重要であることを示す。
- 料理レシピのリフレッシュケース:古いレシピ投稿を現代の調理技術や最近人気の代替材料を追加して変換。微細な更新や現在のトレンドへの対応がSEOとユーザーエンゲージメントにどう影響するかを示す。
これらのケースは、時の経過とともに記事の内容が古臭くなり時代に合わなくなることで記事の価値が低下しがちなので現代の内容に適合してリライトすると効果が見込まれます。
リライトSEOの参考記事
当サイトでもリライトをすることにより検索順位が上昇した記事がいくつかあります。このことについて説明している記事は以下のとおりです。
また、リライトSEOが有効であることを紹介している他サイトの記事は以下のとおりです。
【初心者必見】ブログ記事のリライトとは?SEO効果を高めるコツをご紹介
https://digitalidentity.co.jp/blog/seo/content-marketing/rewrite.html
コンテンツの更新頻度、日付と順位の関連性
https://www.allegro-inc.com/seo/site-update-frequency/
古く、廃れてしまったコンテンツを上位表示させるためにすべきこと
https://www.seojapan.com/blog/how-to-rank-your-old-outdated-content
サイトの更新頻度をあげるとSEOに影響はある?その方法とは?
https://service.plan-b.co.jp/blog/seo/13901/
どれも参考になる内容が書かれていますので、合わせてご覧になることをおすすめします。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
お問い合わせは電話ではなくお問い合わせフォームからメールにておねがいします。新規の電話番号からの電話は受信しないことにしていますのでご了承ください。
【反応していただけると喜びます(笑)】
記事内容が役にたったとか共感したとかで、なにか反応をしたいという場合はTwitterやフェイスブックなどのSNSで反応いただけるとうれしいです。
遠田幹雄が利用しているSNSは以下のとおりです。
facebook https://www.facebook.com/tohdamikio
ツイッター https://twitter.com/tohdamikio
LINE https://lin.ee/igN7saM
チャットワーク https://www.chatwork.com/tohda
また、投げ銭システムも用意しましたのでお気持ちがあればクレジット決済などでもお支払いいただけます。
※投げ銭はデジタルコンテンツ購入という通販のしくみにしました。
※投げ銭は100円からOKです。シャレですので笑ってください(笑)