現行のグーグルアナリティクスはUA(GA3)ですが、2023年7月1日で測定中止となります。後継バージョンとして発表されているのがGA4ですが、自動的に継続にはなりません。新しくGA3のタグで設定しなおすか、既存のUA(以下GA3と表示します)のタグを活用して設定するか、どちらでもよいので必ず計測できるようにしておきましょう。
ここで要注意なのがGA4のみを使うように変更するのではなく、GA3もGA4も両方とも使うという併用による並行計測をすることです。今から設定すれば2023年6月末までの数値はGA3もGA4も両方とも計測データが残るので、一年前の数値と比較するという分析も可能です。
グーグルアナリティクス
まずはGA4の設定をしておくこと
すでにGA3を利用しているが、GA4の設定をしていないという場合は、すぐにでもGA4の設定をしてください。とりあえず測定できるようにしておくだけで十分です。ある程度のデータがたまらないと分析できませんからね。
既出の情報なので過去のブログ記事のリンクを紹介しておきます。
GA4設定にはワードプレスのプラグインに注意、Google アナリティクス 4 へのアップグレード対応では正規のトラッキングコードしか測定できないようです
https://www.dm2.co.jp/blog/5085
ショップサーブでグーグルアナリティクスGA4を設定するときは、必ず既存のGA3と併用設定にしましょう
https://www.dm2.co.jp/blog/5337
グーグルアナリティクスのGA3とGA4の併用がうまくいかない理由は「接続」がされていないからでは?
https://www.dm2.co.jp/blog/5335
GA4の指標をGA3と比較して確認しましょう
GA4はデータの取得方法がイベント形式となり、GA3とは違うことから指標名も大きく変化しています。指標に関しては重要そうなものをピックアップしました。
UA(GA3)の指標名 | GA4の指標名 | 備考 |
直帰率 | 不可 | エンゲージメント率で代用するのがおすすめ |
離脱率 | 不可 | 手動計算すれば算出可能 |
ヒット数 | イベント数 | ヒットとイベントで厳密には定義が違います |
コンバージョン率 | 不可 | 手動計算すれば算出可能 |
ページの価値 | 不可 | 手動計算すれば算出可能 |
閲覧開始数 | 閲覧開始数 | 探索レポート内のみで利用可能 |
ページビュー数 | 表示回数 | |
平均ページ滞在時間 | 平均エンゲージメント時間 | エンゲージメント→ページとスクリーンのレポートでのみ表示 |
平均セッション時間 | セッションあたりの平均エンゲージメント時間 | |
ページスピード関連の指標全般 | 不可 | |
合計イベント数 | イベント数 | |
トランザクション数 | eコマース購入数 | |
収益 | eコマースの収益 |
GA4では、「顧客視点で分析する」という概念で作られているようです。ユーザーエンゲージメントに関する指標が多いのが特徴です。
GA4は顧客中心の視点で分析するのがいいです、エンゲージメント関連の指標を重視して見ていきましょう
にて説明していますので
このページもご覧ください。
なお、GA4に関するマニュアルは公式マニュアルよりも、非公式だけど公式よりも詳しいGA4完全マニュアルと呼ばれているサイトがあります。
Google Analytics 4ガイド
https://www.ga4.guide/
このサイトは、アナリティクスの解説では国内第一人者といいわれている小川卓さんが監修しているので、信頼度も抜群です。
Googleの公式マニュアルは
[GA4] Google アナリティクスの基本操作
https://support.google.com/analytics/answer/9367631
をご覧ください。
GA3とGA4の並行計測を始めたらプロパティ名を変更しておくとわかりやすいです
GA3だけでなく、GA4の設定もできたら、プロパティ名を変更しておくとよいです。というのは、同じドメイン名なので一見でGA3なのかGA4なのかがわからず迷うことがよくあるからです。
グーグルアナリティクス
https://analytics.google.com/analytics/web/
の画面を見ただけでは、それがGA3なのか、GA4なのかがわからないという方もいます。
その場合は画面の上部にある「すべてのアカウント」をクリックすると、プロパティの切り替えができます。
管理しているプロパティが一覧できます。
私は、ひと目でGA3なのかGA4なのかを区別できるように、ドメイン名の前にGA3とかGA4とかをつけた名前に変更しています。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
お問い合わせは電話ではなくお問い合わせフォームからメールにておねがいします。新規の電話番号からの電話は受信しないことにしていますのでご了承ください。
【反応していただけると喜びます(笑)】
記事内容が役にたったとか共感したとかで、なにか反応をしたいという場合はTwitterやフェイスブックなどのSNSで反応いただけるとうれしいです。
遠田幹雄が利用しているSNSは以下のとおりです。
facebook https://www.facebook.com/tohdamikio
ツイッター https://twitter.com/tohdamikio
LINE https://lin.ee/igN7saM
チャットワーク https://www.chatwork.com/tohda
また、投げ銭システムも用意しましたのでお気持ちがあればクレジット決済などでもお支払いいただけます。
※投げ銭はデジタルコンテンツ購入という通販のしくみにしました。
※投げ銭は100円からOKです。シャレですので笑ってください(笑)