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計画的偶発性理論(ハプンスタンス・セオリー)とセレンディピティは「偶然」に幸福をつかむための理論と能力

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23989937_200.jpg計画的偶発性理論(ハプンスタンス・セオリー)には「偶然を計画する」という矛盾ぽい言葉のなかに大きな魅力を感じました。そうなんです。個人のキャリアの8割は偶然から起こるので、偶然を計画的に起きるようにすることが重要であるという不思議な考え方なんですね。スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論で、大きな環境変化が起きている現在、とっても注目されている理論です。
この「偶然」が能力形成を育む機会になっているという点では、セレンディピティという概念も似ています。セレンディピティは「偶然の幸福をつかむ能力」というような解釈をされているます。
このふたつの共通点や違いについて気になって調べてみました。

計画的偶発性理論(プランドハップンスタンスセオリー)とセレンディピティ

計画的偶発性理論(ハプンスタンス・セオリー)とセレンディピティは「偶然」に幸福をつかむための理論と能力ですが、共通点も多いのですが、違いもあります。

まずは、それぞれについて整理しておきます。

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計画的偶発性理論(ハプンスタンス・セオリー)

計画的偶発性理論(ハプンスタンス・セオリー)が起きやすい人には以下の5つの行動特性があるといわれています。

1.好奇心[Curiosity] 2.持続性[Persistence] 3.柔軟性[Flexibility] 4.楽観性[Optimism] 5.冒険心[Risk Taking]

https://ja.wikipedia.org/wiki/計画的偶発性理論より引用

好奇心
常に広い視野をもっていろんなことに対して好奇心を持つことが大事だということですね。少年のような心で不思議をおもしろがりましょう。

持続性
キャリア形成はいきあたりばったりではできないので粘り強く持続することです。コツコツ続けていくと、ある日突然成果が現れるということはよくあることです。

柔軟性
環境変化が激しいときは柔軟性が重要です。その環境に対応させて自分自身を適合させていくことが必要ですよね。強いものが生き残るのではなく環境変化に適合したものだけが生き残るというダーウィンの言葉が思い出されます。

楽観性
自分ではどうしようもないことをいつまでもくよくよ悩んでいてもしかたありません。悲観的な気持ちのままでは挑戦する意欲も消沈してしまいます。どうせいつか死ぬんだし、やりたいことやりましょうよ、という楽観的な生き方をベースにしようということでしょうね。

冒険心
勇者になって冒険することですね。一定のリスクヘッジは必要ですが、リスク対応だけを考えていたら前に進みません。チャレンジすることで開ける未来もあるということです。

セレンディピティ

セレンディピティは以前にも当ブログで取り上げたことがあります。

セレンディピティ(serendipity)=偶然の幸福をつかむ能力

セレンディピティ(serendipity)=偶然の幸福をつかむ能力
セレンディピティ(serendipity)とは「偶然の幸福をつかむ能力」。 茂木健一郎氏が講演やNHKの番組で話していた。偶然の出会いや出来事が思わぬ「幸運」を呼び、その「幸運」をつかめるかどうかが「能力」なのだろう。英語以外にセレンディピティ(serendipity)の意味を一語で表わす言葉がないというのも不思議。なんとも魅力的な言葉がセレンディピティ(serendipity)だ。 さて、昨日は...

より再掲

脳科学者・茂木健一郎氏が語る「イノベーションの起こし方」

「セレンディピティに気づくためには3つの A が大切です。
Action(行動)、Awareness(気付き)、Acceptance(受容)。
新しい価値観を受け入れられるかどうかが重要で、すでに知識や経験やスキルがないと、出会ってもそれがセレンディピティだとわからない。ボーっと生きている人ではセレンディピティを生かせないのです」

ここで取り上げられているのは3つの特性です。

行動
まず動く。行動を起こさなければなにも変わらないというシンプルな原理ですね。

気づき
発見してなにかをひらめくようなイメージです。かなり重要なのがこの「気づき」のチカラです。

受容
受け入れるということですね。なにかを感じたとしてもそれをすべて無視したらなにも変わりません。

計画的偶発性理論(プランドハップンスタンスセオリー)とセレンディピティの比較

この2つの共通点は、
・偶然性を重視していること
・数値化や測定化がしにくい概念であること
・人の内面的なマインドに注目していること
・人々の幸福に関する考え方であること
です。

つまり、偶然をコントロールするような心のチカラが備われば幸福になりやすいよ、ということのようです。

一方違いは、
・「理論」と「現象」という視点の違い
ではないかと思います。

計画的偶発性理論(プランドハップンスタンスセオリー)は理論であり、再現性をふまえ「原理原則にフォーカス」しています。
一方、セレンディピティは起きている現象や過去の結果に注目し、能力開発するという「人にフォーカス」しています。

違いに関してはちょっと微妙な感じもします。

どちらかというとこの2つは共通点が多いように感じました。「偶然」を科学しているところが私は気に入りました。

みなさんはどのように感じましたか?