遠田幹雄のフリートーク

個人ブランド構築>東ハトの再生

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個人ブランドの構築が重要な時代だと感じている。そんなおりに、このGW中に2冊の本を読んだ。
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サニーサイドアップの仕事術 峰 如之介 (著), 山崎 祥之 (著)
お菓子を仕事にできる幸福 東ハト (編集), 木曽 健一, 中田 英寿
 この2冊の共通点は、サニーサイドアップ。「たのしいさわぎをおこしたい」をミッションとするPR会社だ。サニーサイドアップは、中田英寿のマネジメントで有名だった。企業と個人の効果的なブランディング戦略方法を構築するのが実にうまい。
 特に「東ハト」の再生が興味をひいた。東ハトは多額の負債をかかえて事実上倒産した会社だ。それが短期間に再生している。その直接的な手法は中田をCBOに送り込み、広報宣伝部門をアウトソーシングしたことの2点だ。
 しかし、重要成功要因(CSF)は、落ち込んでいた社員たちのプライドを浮上させたこと。誤解をおそれず極言すれば「社員自身の個人ブランド構築」ができたことではないかと思う。
 東ハトは、倒産という憂き目に直面した社員たちのココロを鼓舞した。会社がこれまで持っていた強みである社員たちの高い潜在能力。それを活かしきったことがV字回復の原点だろう。
 自分はなんのために生まれてきて、なんのために生きているのか。そしてこれからどうやって生きていくのか。そのヴィジョンや使命感(ミッション)を明確にすること。そして個々人の力を引き出し、ベクトルをあわせることでチームの力を結集させた。まさに再生、こうあるべきという思いを得た。