企業診断ニュースは中小企業診断協会が発行している月刊誌。中小企業診断協会の会員になっている中小企業診断士には毎月送付されており、中小企業診断士が もっとも目にする月刊誌のひとつだろう。12月の巻頭特集のひとつに遠田が書いた記事が掲載されている。タイトルは「農商工連携という時代の風をどう活か すか?」。このように記事を書く機会を作ってくれた中小企業診断士仲間のご縁に感謝したい。佐川さん、高橋さん、ありがとう。
農商工連携とは何か?
あらためて「農商工連携」とは何か?
単なる法律解釈ではなく、新たなビジネス観としての租借が必要である。 「農商工連携」は「農業」と「商工業」がつながるということだが、これまでも同様の言葉や活動はあった。
食農連携や6次産業化とはどうちがうのか?
たとえば、食と農をつなげるという「食農連携」。
また、1次産業+2次産業+3次産業=6次産業という概念もあった。いずれもそれなりの波及効果はあったが、その効果は限定的であり一般にまでは広がらなかった。
その理由に「概念が広すぎる」「特定の産業にとどまらない」「既成概念では理解しにくい」などがあげられる。
今回の立法化
今回の立法化は、これまでのこのような概念を統合するカタチで、ビジネスを創造するチャンスである。 その意味では「農商工連携」を「観光業」のような業種横断的な産業観で捉えるのもよい。観光業は、産業統計にはなく、宿泊業やみやげ物店などの各種小売 店、温泉や観光施設など、複数の業種に広がっている。 「農商工連携」も同様である。農業にとどまらず、食品製造業、流通業および異業種に幅広く産業分野が広がるのは間違いない。
新たなビジネスの創出を図る
そのような産業観で農商工連携を捉えることにより、新たなビジネスの創出を図るべきだろう。そのためには、「つながり力」が重要である。今後、増加する農 商工連携のマッチングのためには、ビジネスの仲人の役割を果たせる存在が必要だ。 期待がかかるのはビジネスクリエイターとしての中小企業診断士ではないだろうか。その果たすべき時代的使命は大きいと考える。
そのためにも、中小企業診断士は潜在的な能力も駆使して、業種横断的なビジネス情報を発信し、積極的な「つながり力」を発揮していく必要があるだろう。創 造的なつながり力を発揮し「農業ビジネスモデル」をサポートするのが、時流に適合した中小企業診断士の使命のように感じられる。
なお、企業診断ニュースは同友館から購入できる。遠田が投稿した記事は「農商工連携という時代の風をどう生かすか?」でPDF(約240KB)でダウンロード可能とした。興味があるかたはダウンロードしてご覧ください。
該当記事がダウンロード可能
中小企業診断協会のホームページから該当記事がダウンロードできるようになった。
特集記事 「Catch2009-中小企業の未来に向けて-」(平成20年12月)
3.農商工連携という時代の風をどう活かすか?(PDF 240KB)
興味ある方はPDFでもご覧ください。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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